☆☆きらきら通信☆☆   H23・4・2

50歳初頭の、人の良さそうな男性が、
昨年の夏に相談に見えました。
奥様を10年前に亡くされたそうですが、
小さかった二人の子供も、下のお子さんは、
今や高校生になりましたので、
そろそろ自分のパートナーを考えてもいいかなぁ?と、
思い始めたというお話しでした。

そうは言っても、やはり一番の気がかりは、
多感な年頃のお子さん達にどう話したら良いのか、
とても真剣に考えていらっしゃいました。
子供の事を大事にしたい、自分の人生も大事にしたい
という葛藤が、当然ですがあったようです。私は言いました。
今のお子さんは親が考えているより、ずっと大人だと言うこと。
子供は親が幸せな顔をしている時が幸せと感じること。
更にお父さんを置いてお嫁に行けないなんて思ったら、
親子とも不幸なこと。自分の残された人生を自分の為に使う事も
必要だという事などです。
その方は私の話に「肩をポンと押されたようで勇気が出ました。
子供達とじっくり話し合ってみます」と、帰られましたが、
後日登録の手続きに見えました。その素敵な紳士の身上書には、
一流の学校の最高の学歴と、大手企業の部長職に付いている事が
書かれてあり、私のような学歴のない、田舎者の話しを
「なるほど、なるほど」と、素直な気持ちで聞いてくださった事に私は、
誠実な方というのはこのような方だと思いました。

努力の人は誠実です。努力のしない人は不誠実で見栄っ張りです。
そんな気がしますね。
そして今日、パートナーとなる方と一緒に挨拶に来てくれましたが、
お互いに尊敬している姿はとても美しい光景でした。
お子さん達にも理解してもらうまで話し合ったのでしょう、
二人の結婚に賛成してくれたと、嬉しそうに話してくれました。
パートナーも全力でを守ってあげたいとも。(この方なら出来ると思います)。
そして東日本大震災で、仕事も大変だったようですが、
全てやりきって今は充実感にあふれているとも話してくれました。
この方を通して私は、誠実に話せばどんなこともきっと理解してくれる事を、
次の方にも伝授したいと思いました。

仲人のきらきら通信