9月10日 殻を破る

一日の仕事が終わると、部屋からウッドデッキに出て、
大きな息をフーッとはきながら、星空を見上げるのが何となく日課になっています。
今日一日が、無事に過ぎたことの感謝が湧く瞬間でもあります。
昨日の夜も、星空を見ようと部屋からウッドデッキに出てみたら、
鈴虫かコオロギか何の虫か全く知らないのですが、
虫が結構大きな声で、鳴いているのにびっくりしました。
虫ですから数センチの大きさです。
良くもこんな大きな音が出せるのか不思議なくらいです。
日中の暑さが続いていても、秋が着実に近づいているのを感じました。
昆虫といえば、蝉をはじめとして殻を破って成長する虫がいます。
蝉は長年土の中にいますので、夏空に羽ばたく時には、「この世界に生まれた嬉しさと、楽しさを表すためにうたっている」と、
表現したのは、昆虫学者のファーブルのようです。
人にも見えない殻があると思います。
自分はこんなものだ、このくらいで精いっぱいだ、これ以上どうすることもできない等、
決めつける殻。
それは大変楽な生き方のように思います。
成長しよう、まだまだ限界ではない、殻を破っていこうとする気持ちは、
自分のまだ知らない世界を知るきっかけになります。
楽しみでもありますが、苦しいこともあるかもしれません。
殻を破るというのは、全く別の人間になる事ではないのです。
ご自分はこういう人間だ!と決めつけたらそれで終わりになります。
少し努力することで、少し考え方を柔軟にすることで、他人の意見を素直に受け入れることによって、
今まで見なかった、できなかった部分が見えてくる。
殻を破ることで、人としての幅が広がってくるように思います。

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