2018年4月13日 カラスは飛んでいきます!

江戸に遊びに来ていた商人が、お供に言った。
「これから、あちこち見物に行く。この辺は同じような建物が多い。宿屋の目印を覚えておくように」。
「へえ、わかりました」
1日中、江戸の町を歩きまわった後、帰ろうとしたが、はて、宿屋がなかなか見つからない。
心配になった商人が、お供に聞いた。
「いったい何を目指してきたんだい?」「へえ、屋根にカラスが2羽止まっていたはずなんですが」
落語の小話の1つです。
状況はいつも変化しています。
頼りにならないものを目印にすれば、目的地にたどり着く事はできません。
笑の中にも味わい深い示唆があります。
人は環境や周囲の意見、また自分の感情に振り回されがちなものです。
世間の評判は、目まぐるしく変化するものでありますし、人の心ほど移ろいやすいものもないと思います。
自ら決めた道を迷わず歩み通すには、何ものにも揺るがない「動かない指標」を持つことが大事になります。
新年度、進学や就職などで新しい舞台に立つ人も多い季節ですが、
婚活をしている方々も、自ら決めた道を迷わず歩み通して頂きたい、
揺るがない指標を持って進んでいって頂きたいと思っております。

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